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『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈著)を読んだ感想

最近はKindle本を買うことが多いのですが、今回、久しぶりに紙の本を買いました。

宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』です。

購入のきっかけ

数年前、私がブログを始めようと考えていた時、アフィリエイトについて調べている時に宮島さんのブログを知りました。
なので、パソコンのお気に入りに入れて、たまにブログも見ていました。

本を出版されたことはブログで知り、あるテレビ番組の本の売り上げランキングでこの本がランクインしていたので、読んでみたいと思いました。

1話目の『ありがとう西武大津店』を新潮社のサイトで読んで気に入ったので他の話も読みたくなり購入してみました。

6編の短編小説

『成瀬は天下を取りにいく』は6編の短編小説です。
6編それぞれ語り手は違うのですが、メインの登場人物は成瀬あかり(中学生~高校生)です。
私が感じた成瀬あかりは、とにかく真っすぐでクールな子。
やろうと思ったことをやり遂げる、その行動力や実行力は素晴らしいと思いました。
彼女の発想はなかなか面白いです。
幼なじみの島崎みゆきが成瀬あかり史を見届けたいと思う気持ちもわかります。

舞台は滋賀県大津市。
1話目の題名にもなっている”西武大津店”は実在した百貨店で、2020年に閉店されたようです。
この”西武大津店”の閉店がこの本のキーワードにもなっていて、成瀬あかりの挑戦?というか思い出作り?が始まります。

実在する地名や名所も出てくるので、ご存知の方は親近感が湧くのではないでしょうか。

感想

本の中ではコロナ禍という設定もあります。
先日、やっと日本もコロナ明けを迎えましたが、私はこの3年の記憶があまり残っていないなぁと思っていました。
50過ぎたおばさんにとっては思い出なんてどうでもいいですが、テレビで若い子たちが「3年間マスクをしていたから同級生の顔もよくわからない」ということを話されているのを見ました。
思い出は作れたのかな?
(ちなみに子供の頃の私は、かなり消極的なタイプだったから、私の中学生~高校生の時代はあまりいい思い出がありません…。)

成瀬あかりは、「思い出になると思って」と言ってやり遂げたことがあります。
私はそんな成瀬の姿から、何もしてあげられなかった母ことを思い出し、「なんだかんだ言ってないでやってみればよかったんだ」と思って読んでいて涙が出てきました。

あれこれ考えずにもっといろんなことをやってみたくなりました。
とても元気をもらえるお話です。

設定は現代なんだけど、私は若いころを思い出すような気持ちで読みました。
成瀬と同じくらいの年代の子たちにぜひ読んでもらいたいと思いました。
ただ、久しぶりに本を買ったのですが、お値段が高いですね…。
図書館は何十人も待ち状態だったので購入しました。
気になったらぜひ読んでみてください。

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