「フェアトレード」という言葉をご存知ですか?私は数年前に「フェアトレード」という言葉を初めて知りました。
私が冬になると食べたくなる、いや、できれば一年を通して食べたい!そんなフェアトレードのチョコレートをご紹介したいと思います。
最初にフェアトレードについて少し述べますが、私の知識同様、簡単にまとめたものなので、お読みいただければと思います。さらに詳しく知りたいと思った方は、他の詳しく書かれているサイトをご覧になっていただきたいと思います。
フェアトレードとは?
フェアトレードの意味とはじまり
フェアトレードを英語で書くと「fair trade」。直訳すると「公正な取引」という意味です。立場の弱い発展途上国の生産者や労働者の生活を向上させるために、農産物や手工芸品などを適正な価格で継続的に取り引きするというものです。
現在のフェアトレードの考えの始まりは、1960年代にイギリスやドイツなどヨーロッパの団体が、第二次世界大戦後の東ヨーロッパの経済を復興させるために、手工業品の輸入をしたことから始まります。
日本でのフェアトレード
日本においては、1986年に株式会社プレス・オールターナティブの「第3世界ショップ」がフェアトレード事業を始めたのが最初です。今回ご紹介するチョコレートを取り扱っている会社です。現在は、イオンなどをはじめ、60社近くの企業などでフェアトレード製品を販売しています。おもなフェアトレード製品には、コーヒー、チョコレート、コットン製品などがあります。
フェアトレードを知ること、伝えることが大切
フェアトレード製品は、価格が高かったり、品質が安定していないなどの問題もあります。日本においてはまだ認識されていないというのが大きな問題だと思います。
私も、フェアトレードについて詳しく知っている訳ではないので、ここで大きなことは言えません。でも、私たちが美味しいと思って普通に食べているチョコレートの原料となるカカオ生産者が、厳しい生活をしているという現実を知ることは大切なことだと思います。そして、少しでも多くの人にフェアトレード製品があることを伝えて行くことが、発展途上国の生産者の方々の生活の向上につながるのではないかと思います。
冬季限定!ウインターチョコレート
では、私が虜になったフェアトレードのウインターチョコレートをご紹介します。このチョコレートは名前の通り冬季限定のチョコレートです。
原材料について
原材料は、粗糖、ココアバター、全粉乳、ヘーゼルナッツ粉、カカオマス、黒糖、シナモン、コリアンダー、 バニラです。
これらの原材料はすべてオーガニック(有機栽培)です。精製されていない粗糖と黒糖を使っています。カカオの割合は約35%。
製造過程では、最長72時間(3日間)という長時間、コンチングという練り上げの工程を行っています。一般のチョコレートのコンチング時間は12時間(半日)ということですから、じっくりと時間をかけて練り上げているのがわかります。こうして長い時間コンチングすることによって、香りが引き立ち、なめらかな口当たりのチョコレートができあがるようです。
原材料の一つ一つが、生産者の『顔の見える』ものなので、安心して口に入れることができますね。
スパイスの効いたチョコレート
ウインターチョコレートは、ヨーロッパのクリスマスシーズンに飲まれる「ウインターティー」というスパイスと柑橘系のフルーツがブレンドされた紅茶にちなんでいるそうです。
シナモンとコリアンダーのスパイス、ヘーゼルナッツのプラリネが入っています。プラリネとはナッツを焙煎し、砂糖を加えて加熱しカラメル化にしたものです。これを砕いて粉状にしたものが入っています。
実際にウインターチョコレートを食べてみて
まず、チョコレートを手で割った時にその柔らかさがわかります。おそらく夏の暑さではチョコレートの原形が保たれないと思います。そして口に入れるとなめらかでとろける美味しさです。
じっくり練り上げられたので濃厚な口当たり。この濃厚なチョコレートを食べてしまうと、普通のチョコレートが食べられなくなるくらいです。
スパイスの香りが後に残りますが、それほど強くはありません。
生産者の思いを考えながら味わうチョコレート
豊かな国、日本。最近は、八方巻きやクリスマスケーキなどのイベントごとに過剰に生産されたものが余って捨てられるというニュースも聞きます。どんなものでも原材料からその製品になるまでに生産した人たちがいるということを忘れてしまいがちです。
ちょっと高いけれど、一粒食べることで生産者の思いが伝わってくるようなこだわりのフェアトレードのチョコレート。ぜひ一度味わってほしいと思います。