2023年の本屋大賞ノミネート作で、”ごはん”というタイトルから美味しいものが出てくるのかな?という期待と、あらすじを読んで興味を引かれ、ちょうどKindle Unlimitedで読めたので読んでみました。
町田そのこさんの作品は初めて読みました。
あらすじ
宙(そら)には二人の母親がいる。”ママ”と呼ぶ育ての母と”カノ(花野)さん”と呼ぶ産んでくれたお母さん。小学校入学を機に産みの母、花野と暮らすことになった宙。愛情いっぱいに育ててくれたママと違い、花野は宙の面倒をほとんど見ない。イラストレーターの花野は部屋にこもって仕事をし、食事は後輩だという『ビストロサエキ』の佐伯恭弘に任せていた。
『宙ごはん』は5話からなり、宙の成長とともに花野や宙に関わる人々の姿が見えてくる。
読んで思ったこと感じたこと
「人は辛いときにおいしいものを食べて元気になる」←これは話の内容のヒントです。
家族についての話ですが、完璧な親なんていないし、家族のカタチはそれぞれだから、こんな家族もあるのかもしれないと思いながら読みました。
ちょっと重い内容だったけど、最後の話が一番良かったかな。
宙が花野と暮らし始め、いろいろな問題が起こるのです。小説なんだから何かが起きないと話にならないですよね。少女漫画のようなドラマ展開というか…。
けっこう引き込まれるように読んだのですが、時代背景がなんだかごっちゃになっちゃて、新しい時代の話なのに昔の話かと感じる部分もあって私は混乱しました。
そして、これは感想とは言えないようなことですが、この小説を読んでいて「独りごちる」という言葉がよく出てきたのです。
初めて知ったのですが、「ひとりごとを言う」という意味なのですね。
夫に聞いたら夫も知らなかった。
はじめは今どきの言葉なのかなと思っていたのですが、頻繁に出てくるので気になって調べてみたら昭和に使われ始めた言葉らしい!
私はたくさん本を読むわけではないからわからないけど、本の中にはよく出てくる言葉なのでしょうか?
気になった方は読んでみてください。
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