
内館牧子さんの本『今度生まれたら』を読みました。
はじめのうちは、主人公のつぶやきにドン引きしたのですが、次第におもしろくなっていき、自分自身のことも考えながら読みました。
本音は口に出さない
内館牧子さんの本は昔、『出会った頃の君でいて』を読んだことがあります。
『今度生まれたら』は、3年前にNHKでドラマ化されたようです。
でも、公式サイトのエピソードを読んでみたら、ちょっと違う部分もありました。
70歳になった主人公の夏江は、70という年齢にショックを受け、自分の人生の選択がこれで良かったのかと振り返る。
そんな時、息子や姉の家族などに次々と思いもよらない問題が起きる…。
毒のある夏江のつぶやきに嫌悪感を抱きつつも、私だって口に出しては言えないことを思ったりはするので人のことは言えません^^;
気心の知れた女友達には夫に話さないことを話したりもしますが、本音というのはなかなか口に出しては言えないものです。
夏江を計算高い人だなぁと思いましたが、頭が良いのですよね。
今度生まれたら…
今度生まれたら、、、うーん、それは無いというのが現実ですが、
でも、もし生まれ変われるとしたら、、、まじめに考えると難しいですね。
嫌なこともあったけど良いこともあった。
嫌な人には絶対また会いたくはないけど、良い人にはまた会いたい。
違う人生を選んだら会えてよかった人に会えなくなるのは嫌です。
主人公と共通しているかもしれない点で、私がここ数年で後悔していることは、何か一つでも好きで得意なものを持っていたかったということです。
主人公の年齢と比べたらまだ若いと思うのですが、やはり年齢のことは考えてしまう。
今からでも遅くはない?
そして「社会への恩返し」って考えたことなかったけど、ちょっとヒントをもらえたような気がしました。
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